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2023.12.15
COLUMN
東洋医学的にみた冬の養生
こんにちは。
漢方薬・生薬認定薬剤師のまっきーです。
今年はだいぶ夏の暑さが続き12月も冬とは思えない気温ですね!
今年は暖冬傾向と予想されていますがどうでしょうか?
今日は東洋医学的にみた冬の養生についてご紹介します。
【目次】
-1.東洋医学的な冬とは
-3.冬の過ごし方
-4.今回のまとめ
東洋医学的な冬とは
寒さの強いこの季節、中医学や漢方では動物はエネルギーの消費を抑えるために栄養のもとになる気血を「貯める」時期とするのが養生として正しいと考えられています。
まさに動物が冬眠するイメージですね!
この気血は髪の毛を養うためにもとても大切なものです。
ですから、冬の時期には春夏のように積極的に行動を起こすのではなく、静かに知識や栄養を蓄えることを基本とするようにしましょう。
漢方の古典「黄帝内経(こうていだいけい)」では、冬は草木が枯れ落ち、穀物は倉(蔵)の中にしまい込まれ、動物は冬籠りするように、すべてが閉塞して陽気(エネルギー)を外に出さない季節なので、冬の3ヵ月のことを閉蔵(へいぞう)と言って、その養生法が次のように述べられています。
「この季節には、早く眠り日の出に合わせてややゆっくりと起き、心静かに過ごし、寒冷を避け温かく保ち、また汗をかいて陽気を失われないようにする。これが冬の季節に調和した養生法であります。もし、養生法に逆らって、気が動転したり、寒冷にさらされたりすると、腎を損傷し、春になっても手足が冷えるとされています。」
ここで言う腎とは、みなさんが生まれながらに持っているエネルギーが蓄えられているとされている場所で髪の毛とも深い関係があります。
冬の不養生が髪の毛に影響?
東洋医学では「髪は腎の華(はな)」といわれるほど、腎のエネルギーが不足してくると髪に不調があらわれてきます。
腎はホルモンバランスなども司っています。
特に前髪や生え際が気になっている方は冬の養生をしっかりすることで腎を守り、春・夏の抜け毛を予防しましょう!
冬の過ごし方
とにかく冬は、寒さから体のエネルギー(陽気)を守ることが大切です。
かといって逆に暖房などで部屋を暖かくし過ぎると、体表部を開き、かえってエネルギー(陽気)の発散を強めてしまいます。
部屋の温度は少し低めに設定して、皮膚の扉を閉じ、衣服の工夫で体から熱が逃げないようにするようにすると良いです。
冬が深まると日照時間が少なくなるため、エネルギー(陽気)を逃さないように日常生活をゆっくり過ごし、安定した気持ちでいることを心がけ、睡眠時間をゆったり取ることがコツです。
3つのポイントにまとめましたので参考にして冬の過ごし方を考えてみましょう。
①睡眠
基本的には早寝遅起きをすること。
冬は昼が短く夜が長いため、その昼夜のリズムに合わせていつもより長く睡眠を取ります。特に可能な朝は日が昇ってくるのを待って起きましょう。
②温活
冬はほどよい強度の運動で体を温めることも必要ですが、疲れているときは無理せず、まずは疲労回復に務めましょう。
体を休めながらできる「温活」が大切。
例えばお風呂にゆっくりと浸かり、入浴後は湯冷めしないように寝るまで上着や靴下を身につけておきましょう。
より冷えやすい方は温め効果のある入浴剤を利用するのも良いですね。
カイロを利用する場合は、内くるぶしから指4本分上にある「三陰交(さんいんこう)」やお尻の「仙骨」部分にカイロを当てると効果的ですよ。
kikkaサロンにお越しになれる方は、月1回でもいいのでよもぎ蒸しに通いましょう!
③メンタル
日照時間が短く、太陽の光を浴びる時間が少なくなっている冬の時期。
幸せホルモンのひとつであるセロトニンが減り、脳の活動が鈍くなり心身のリズムが狂いやすく毛活女子さんにとっては落ち込みやすい時期でもあります。
まずは、朝起きたらカーテンを開けて、日の光を浴びましょう。
朝のタイミングで15分〜30分程度日光を浴びることでセロトニンの分泌を促すことができます。
またセロトニンは動物や人との触れ合いによっても分泌されますよ。
今回のまとめ
冬はしっかり休養をとって春や夏に消耗した身体を回復し、次の春に向けて備える季節。
髪の毛も同じです。
春の生え変わり時期にしっかりした新毛が出てくるエネルギーを意識的に貯めていきましょう!
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